名物看板女将の徒然日記

アメリカ35年在住の名物看板女将も癌発覚で只今闘病中

とある地方都市のルネッサンス計画 ~プロローグ

日本中の寂れてきた地方都市で過疎化が進み地域復活、町おこし、移住への誘致が盛んに行われているもののサクセスストーリーは数少ない。それは何故か?

私が生きてきた証として残したいものがある。
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アメリカ在住も早いもので来年の4月で35年になる。10年前に運命的な出会いで再婚した今の夫と二人でフィラデルフィアの近郊で日本食のレストランを経営している。そんな去年の9月末、突然大腸がんが発覚.....それもステージ4。既に肝臓と卵巣に移転している状態だったので手術は手遅れ、残された治療はキモセラピー(抗がん化学療法)のみ。目の前が真っ白になった。

名物看板女将ともてはやされた私も今は闘病中。店には時々顔を出す事はあっても今までのようにお客様を出迎えることは出来ない。

アメリカにこんなに長く住んでいようと日本国籍を離脱することはしなかった。

日本人で生まれてきたんだもの死ぬ時も日本人として死にたい。その思いは35年経とうと変わりはない。

そして最期はやっぱり日本に帰りたい。

そう思った時生まれ故郷に近いおばあちゃんの家があった歴史とロマンの島、私の第二の故郷。

かつては唯一海外貿易で栄えた素晴らしい観光地なのに 今はすっかり.....。うちの夫が私よりも先に惚れ込んで自分の両親の故郷よりもこちらに移住して来たいと言っていた。

私がやりたいことを実現させるには今ある問題点を1つずつクリアしていかなければならない。

そこで私が立ち上げた3年構想とは総合観光旅行情報会社として町中を巻き込んでの古き良い時代へのルネッサンス。市民一人ひとりが観光大使!本当の意味での町おこしなのだ。新しく作らないといけない事はそんなにない。今、私にはいろんなアイデアが湧いてくる。

今あるその土地を、その建物を、その人材を最大限に活かすだけの事なのだ。日本人としてみんな生まれつき持ってる美徳、それはおもてなしの心だ。ただその使い方が自分で気付いていないというかとても残念。私に言わせれば本当にもったいないのである。一旦外の空気を吸って生活してみないと見えないこともたくさんある。

さてこの大きな夢がただの夢で終わらせないためにアメリカ帰りの旋風を巻き起こしていきたい。